再生医療症例集

「自分の病気に合う再生医療の治験があるなら参加してみたい」と考えたとき、どうすればその情報を見つけられるのでしょうか。治験の募集情報は、やみくもに探してもなかなか見つかるものではありません。最も信頼性が高く、公的な探し方は、国が管理するデータベースを利用することです。日本では「臨床研究情報ポータルサイト（jRCT）」というウェブサイトがあり、国内で実施されている臨床研究や治験の計画が登録・公開されています。このサイトで、自分の病名や「再生医療」といったキーワードで検索することで、現在どのような治験が、どの医療機関で、どのような条件の患者さんを対象に募集されているかを確認することができます。また、大学病院や国立の研究センターのウェブサイトを定期的にチェックするのも有効な方法です.iPS細胞を用いた治療など、特に先進的な再生医療の治験は、開発元であるこれらの高度な研究医療機関で実施されることが多いためです。多くの場合、ウェブサイトの「お知らせ」や「治験・臨床研究」といった専門のページで募集情報が掲載されます。そして、最も身近な相談相手は、現在かかっている主治医です。主治医は、あなたの病状を最もよく理解しており、もし適切な治験があれば、その情報を提供してくれたり、実施している医療機関への紹介状を書いてくれたりする可能性があります。治験への参加は、未来の医療への扉を開く第一歩であり、正しい情報を得ることがその鍵となります。