再生治療が実用化されることで考えられる問題点

再生医療による医療の未来

長女が小学校高学年の時、休日にほとんどしたことのないクッキングをし始めました。ホットケーキミックスでドーナツを作ろうとしています。私や夫は手を出さず、リビングで見守っていました。我が家のキッチンの熱源はIHヒーターです。ドーナツは揚げ物ですが、火ではなく油が高温になると電源が消えるようになっているので「安全だ」と思っておりました。ところが、長女が鍋で油を熱しているとき、鍋の何かに火がついたようでした。あっと思ったその次に長女は火を消そうとして、コップに入れた水をちょろっと火にかけました。すると次の瞬間、鍋からボッ!と天井まで火柱が上がりました。長女はパニックになって硬直し、私が慌てて駆けつけ、鍋にふたをしたら火は消えました。しかし、鍋から大量の煙が発生したため、同時に火災探知機が作動し「火事です、家事です。」と大きな音声でサイレンが鳴り始めました。そして5分くらい経つと、マンションが契約している警備会社から警備員さんが駆け付けました。成り行きを話すと、警備員さんがもう火は消えていることを確認したうえですぐ帰っていきました。結局、鍋から天井に一瞬火柱が上がっただけで、火災にはなりませんでしたが、換気扇は金属が溶けて少し変形し、キッチンの白い天井と壁は広範囲が黒くすすけてしまいました。私も気が動転してその時は長女を叱ってしまいましたが、後で調べると火に少量の水をかけると水に含まれる酸素が火を大きくしてしまうことが分かり、誰もが失敗しがちなケースだと感じました。その後、夫が白いペンキを買ってきて天井と壁を塗ったことで、ボヤを起こしかけたことは一切分からなくなりました。そんな長女はトラウマになって自宅のキッチンに立つことがなくなりましたが、数年後の今はなぜかバイト先でスーパーの揚げ物を担当しています。大事にはならなくて良かったですが、どのご家庭でも気を付けてほしいと思います。再生治療について専門的なことは良くわかりませんが、病気や事故、それに、加齢が原因で失ったり低下した臓器や組織を細胞を使って再生して、機能や組織を回復させることができると聞いた時には、医療業界の進歩の凄さに驚きました。例えば、大きな事故にあったりや難病を抱えていると、ブライダルのコンサルティング会社に勤めていて、どうしても当日欠席ができないような闘病生活が長くなってしまいます。だから、本人はもちろんサポートしている家族も精神的な負担が大きくなります。それに、医療費もどんどん増加してしまうので、あらゆる面の問題が出てきてしまいます。でも、再生医療ができることで機能や組織が回復できれば、あらゆる問題点を解決することができます。家族の看護や介護の負担も減らせるし、自立した日常生活を送ることができるようになります。ただ、再生医療が実用化されることは賛成ですが、それによってますます高齢化社会の問題が深刻化するのではないかと思っています。新たな問題点が持ち上がるのではないかと心配しています。